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配信ばっかじゃん、」
「ねぇ、もう無理かも。」
「うるせぇな、誰が稼いでると思ってんだよ」
あれだけ初々しかった関係も、今ではこんなにまで悪化してる。
全てを肯定し、無償の愛をくれるあの空間に、いつの間にか僕の愛は彼女へとは向かなくなっていった。
付き合いだした当初から、周りからは笑われたり揶揄われたりしてた彼女だけは僕に無笑の愛をくれたのに。
今では無性にあの空間が恋しい。
「とにかく、今から配信する」
「ん?、えっ!!」
目から鯨が飛び出すかと思う一通のメールを目にした。
「どうしたの?」
あまりの驚きに、言い合いなんて忘れたそぶりで心配してくる彼女に戸惑った。
「えっ、配信者のパーティに呼ばれた…それもすごいやつ」
「えっ、うそ、」
「ほんとに、〇〇キンとかもくるやつ…」
「すごいじゃん!!」
僕らの間にはもうすでに快晴が広がっていた。
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