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ポケットの中のスマホが震えて、確認したら仕事相手からの電話だった。
別にここで話してもよかったのだけれど、なんとなく気が引けて一度外に出て折り返しの電話を掛けた。
5分後――、電話を切り空をふと見上げれば、綺麗な夏の入道雲が出ていた。
そういえば……、君をアマゾネスみたいだなと思ったあの日も、入道雲が出ていたっけ……。
そうだ、あの日もすごく暑い夏の日だった。
日差しを手で遮り、僕は踵を返した。
病室へと戻り、僕は真っ先に部屋のカーテンと窓を開ける。
とても気持ちのいい風が部屋に入ってきて、僕はその感触にうっとりと目を閉じた――、
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