記憶喪失

7/15
前へ
/15ページ
次へ
「話を変えるけど3月30日、僕が家で眠っていて気が付いたとき有彩が傍にいたけれど、なぜあの時有彩は僕の部屋にいたの?」 僕の質問に有彩が、 「巧生のことが心配で巧生のアパートに行ったら部屋の鍵が開いていて、中に入ったら巧生が寝ていたの…  巧生に声をかけたけれど、巧生はなかなか起きなかった!」 と答えてくれた。 この時の僕は、有彩の言うことをどこまで信じていいのかわからなかった。 有彩は月那と僕が付き合っていたことを、良く思っていなかったのかもしれない。 僕は有彩に疑いの目を向けるようになっていった。 この日は、お互いに少し険悪な空気になってしまい、カフェラテを飲み終えたら店を出て渋谷駅で別れた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加