記憶喪失

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その後僕は月那に連絡を取って、以前のようにお付き合いしてくれないかと言うと、月那は快く了解してくれた。 僕は月那とお付き合いするようになって、有彩とはあまり連絡を取らないようにしていた。 月那はとても美しくて明るい性格で、月那と一緒にいる時間はとても楽しかった。 月那はとても積極的で、デートの時はどちらかと言うと月那がリードしてくれて、僕は月那の言うがままについていくような感じだった。 ある日月那と僕は新宿で映画を観て夕食を取った後、月那が僕のアパートに遊びに行きたいと言い出した。 特に断る理由もなかったので、僕は月那を自分のアパートに連れていった。 「インスタントコーヒーでもいいかな?」 僕が月那に話しかけると、 「うん、いいよ!」 と返事をしてくれた。 僕がテーブルの上に2人分のコーヒーを置いた時、玄関のチャイムが鳴った。 僕が玄関に行って覗き穴を見てみると、そこには有彩が立っていた。 僕が玄関のドアを開けると有彩が突然、 「今、月那さんが来ているでしょう!  巧生、月那さんに気を付けて!」 と慌てた様子で話をした。 「有彩、何を言っているの?」 僕が有彩に問いただすと、何事かと月那が玄関にやってきた。 有彩は月那に向かって、 「月那さん、巧生に手を出すのはやめて!」 と強い口調で怒鳴った。 この時月那は、 「何のこと?」 と有彩に向かって落ち着いた口調で答えた。 「有彩、僕たちのことを邪魔するのは、やめてもらえないかな?」 と僕が有彩に向かって話すと有彩が、 「お願い、巧生!  私のことを信じて…」 と僕に訴えるように言ってきたけれど僕は有彩に向かって、 「いいかげんにして!  帰って!」 と少し強い口調で怒鳴って、有彩を玄関の外に押し出して玄関のドアを閉めた。 その後月那は、僕の部屋で少し話をしてから1人で帰宅した。
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