幽霊向上委員会

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車に戻った玲奈はお岩姉さん達に心から謝った 「この、人玉って凄いんだね! 自分の気持ちがコントロール出来なかったわ」 「そうさ、使い方を間違えると 怨念だけが強く出るんだよ もう少しで玲奈ちゃんは怨念だけの幽霊で彷徨い続ける所だったんだよ」 「そうだったの?自分でもびっくりしたわ これから気をつけます、ごめんね皆さん」 「記憶消さなかったけどいいの?」 「いいんだよあ!あいつは7人も殺したんだよ 死ぬ迄、忘れさせない方がいいんだ どうせ、あいつは死刑になる運命さ」 「そんなに殺してたの?7人も......酷い奴! 閻魔大王様も見逃してくれるよね!」 「そういう事だねぇ、分かればいいんだよアハハ」 「あいつ凄く怖がってたから約束守るよね!」 「まあ、間違いないさアハハ」 「初仕事大成功!玲奈ちゃんやったね!」 「皆さんのお陰でね!ありがとう」 「さあ、家に帰ってお婆ちゃんに報告しよう きっと心配してるだろうからねぇ」 玲奈は家に向かった 家に着くとお婆ちゃんが寝ずに待っていた。 「おかえりなさい玲奈、お岩ちゃん達心配で 眠れなかったわ!それでどうだったの?」 「お婆ちゃん大成功だったよ! 近々新聞やテレビに出るよ自首を進めたから!」 「本当に?良かった あいつの顔は忘れないわ! 罰を受けるべきよ!疲れたでしょ? お風呂入って、ご飯の用意したから食べて ゆっくり寝ないとね」 お岩姉さん達も玲奈もお風呂に入って軽く食事を済ませとりあえずベットに入り泥のように 眠った 既に夜明け前になっていた。 数日後、朝の二ユースであいつが自首をした事をテレビで報道している ゲッソリとした顔でヨロヨロしながら手錠を 掛けられ警察署に連行されていた 殺された子達の親が会見で涙ながらに話した 「やっと娘が帰って参りました犯人には重い罰を受けて欲しいです」 それぞれの親達は、慰霊写真を抱きしめ涙を流し話す 「私の可愛い娘 、真実があんな寂しい所で...... 皆様のお陰で帰って参りましたありがとうございました」 「真実ちゃんのお母さんだ!」 「真実ちゃんに似てるね、辛い毎日をずっと 待っていたんだねグスッ」 「真実ちゃん帰れて良かったねグスッ」 「いい子だったねぇグスッ」 「あいつに会わなかったら......悔しいわグスッ」 「捕まって本当に良かったグスッ」 テーブルの上はティッシュの山が出来ていた。 「私ら、人の役に立ったんだねぇ」 「玲奈、お七ちゃん、お菊ちゃん、お岩ちゃん ご苦労様でした 私も玲奈の事で警察から電話があったけど 体が悪いからとお断りしたの だって玲奈はここにいるもの他の親御さんに 申し訳ないでしょ? これからも困った人や行方不明者、誰でもいい 助けてあげてね」 「はい!お婆ちゃん」 お岩姉さん達はバルコニーに出て空を見上げる 「今日もいい天気になりそうだねぇ」 「そうだね!お岩姉さんこれからも みんなで頑張ろうね!お七ちゃんお菊ちゃん」 「うん、頑張ろうね 弱い人も迷ってる幽霊も助けよう!」 朝の風が玲奈達の頬を優しく撫でる 空を見上げながら自分達を必要とする 人助けをしようと心に決め いつまでも空を見ていた...... ー完ー
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