幽霊向上委員会

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家に着き車を出ると沢山の星が見える。 「うわぁ、こんなに星って見えるんだ 星が降るってこういう事なんだ綺麗」 しばらく星を眺めていた 家の玄関を開けると玲奈は暗がりの中手探りで ロウソクとライターを探した玄関の近くに置いていたのだ。 「あ、あったライターで火をつけた」 アロマの香りが漂う 数個のロウソク全てに火をつけて明るくなった。 歯ブラシをし終わると 「今日は疲れたぁもう寝ようっと!」 玲奈は余程疲れたのか寝る前にロウソク全ての火を消し深い眠りに入った。 数日たった頃玲奈が部屋の掃除をしていると お岩姉さん達がドアを激しく叩く 「玲奈ちゃん居るかい?」 玲奈は急いでドアを開けると 「行くよ!早く早く!」 「どうしたの?そんなに慌てて」 「出来たんだよ!先生様に頼んでたのが ああ〜焦れったいねぇ!とにかく行くよ!」 「ええ!出来たの?本当に!車に乗って!」 玲奈は大急ぎで車に乗り先生様の所にいそいだ。 病院に着くと先生様の所に飛び込む 「出来たんですか?」 先生様は驚いて皆を見て 「やあ、お岩姉さん達お待たせしてしまって すまなかったね」 「何処にあるですか?」 先生様はCTスキャンの様な機械に玲奈を寝かせ 上から青とも緑とも見える光を頭から足先迄 全身自動で動かした 「直ぐ終わるから大丈夫だよアハハ これで昼間でも普通の人と同じ様に 玲奈ちゃんの時代でも生活できますよ」 お岩姉さん達も続けて順番に入った 「うわ~凄いね!お菊ちゃんもお七ちゃんもお岩姉さんも気兼ねなく、皆で外に出れるんだね」 「ありがとうよ先生様」 「いやぁ、本当に大変でしたよ 特殊な部品がなかなか届かなくてアハハ」 「先生様本当にありがとうございます」 「先生様流石にいい腕してるんだねぇ ありがとうよ嬉しいよぉ」 「先生様本当にありがとう、お岩姉さん泣いてるんじやぁ」 「お七ちゃんお黙り! だって本当に嬉しいじゃないかお七ちゃんだって泣いてるじゃないか」 「私も涙が止まらないよぉお七ちゃん」 お菊ちゃんもお岩姉さんもお七ちゃんも玲奈も 感激して泣きじゃくっていたのだ 先生様はうんうんと頷いていた。 何百年も真夜中にお岩姉さん達の時代で ひっそりとしか出られなかったのが人として 昼間に普通に玲奈の時代で生活出来るのだから 感激するのも当然だろう...... 「喜んで貰えて良かったよ」
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