幽霊向上委員会

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コップにビールを注いだ 「ビール!?って、ちよいと泡が立って 腐ってるじゃないか!婆さん」 「ハア?腐ってないわよ これがビールって言う飲み物なのよホホホ」 「幽霊でも腐ってるもんは、呑まないんだよ」 腐って無いんだね 本当だね お岩姉さんは恐る恐るビールを口にした 「苦い!...けど美味い 気に入ったよ」 「でしょ? お風呂上がりは、まずビールよねホホホ」 そこに玲奈達が戻って来た 「いい気持ちだね玲奈ちゃん」 「うん、やっぱりお風呂は気持ちいいもんね」 リビングに戻ると大笑いしていた 「どうしたの?楽しそうじゃない 」 登美子の話しを聞いて大笑いした 「お岩姉さんらしいわねぇ」 「お菊ちゃんこれ飲んでみてよ コーラーって言う飲み物だよ」 「ええ!黒い水 嫌だ!腐ってるじゃないの!」 「私も驚いたけどシュワッとして美味しいよ」 「本当だぁ甘くて口の中でシュワ〜ってする 美味しいね、お七ちゃん」 「でしょ?癖になるよね」 リビングに笑い声が響き、登美子は嬉しそうに 目を潤ませた 大騒ぎした後歯磨きをし、それぞれの部屋に 荷物を持ち疲れた体をベットに文句を言う元気もなくお岩姉さん達は眠りに入った。 玲奈もベットに入った途端深い眠りに入ったのだった。 次の朝からお岩姉さん達は洋服を着せられ大騒ぎだ。 足が出て恥ずかしいとかパンツを着せると 男みたいとか、言いながら結構気にいった服を 着て喜んでいた。 ショウツとブラジャ-と靴は文句ばかりが続いた。 数日、登美子の病室で毎日世話をし退院出来る迄 回復したのだった。 「先生お世話になりました」 「退院おめでとう神内さんこんなに回復の早い 方は初めてですよアハハ」 「この子達が元気をくれたんですよ もう、何を食べてもいいかしら?」 「いいでしょう精密検査で異常も無いし 好きな物を沢山食べて下さい」 「嬉しいですわオホホ」 登美子達は挨拶をし無事退院した 玲奈の車に乗り自宅へと向かった 「そうだ!管理人さんに何と言えばいいかしら?」 「親戚って電話したけどまだ会って無いのよ 私の顔覚えてるよね!どうしょう」 「アハハそんな事簡単だよ玲奈ちゃん 私にお任せよ!」 「どうするの?」 「念を使えば簡単だよ、玲奈ちゃんだって出来るんだよ」 「私にそんな事出来る?」 「管理人さんの目の奥を見て信じさせればそれでいいんだよ」 「へえーそうなの?」 「まあ玲奈ちゃんとにかく試してご覧よ」 「そうねお岩姉さん達も頑張ってるんだもんね!やってみるわ」 「幽霊さんも色々大変なのねオホホ」 登美子はやはりぶっ飛んでいる マンションの駐車場に車を入れた 正面玄関でルームナンバーを入れ顔認識する ピイと音がなりドアが開く 「奥様おかえりなさいませお元気になられて 本当に良かった」 「ありがとう病室に度々来た下さって お陰でこの通り元気で帰って来れたわこの子達は私の大切な身内だから今日からここに住みますのこちらは管理人さんの小川さんそして この子達は......」 「初めまして麗奈です、そして依羽菜、と菊美 と七音ですよろしくお願いします」 「こちらこそよろしくお願いいたします 麗奈さん何処か玲奈様に......」 「小川さん」 玲奈は管理人小川の目の奥に念じた私達は初めて会ったと 「いやぁそんな筈ないですよね 初めて会った方なのに私も年ですねアハハ よろしくお願いいたします それではカードキーと顔認識をしますので」 お岩姉さんは4人の顔を変え顔認識を登録し顔を 元に戻す 「はい、これでカードキーと顔認識出来ました お渡しします無くさなで下さい お手数お掛けしてすみませんでした」 管理人の小川は何も気づかなかった。
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