幽霊向上委員会

「私の声聞こえる？」

女が振り返った

「誰？私が見えるの？」

「見えるよ大丈夫、あなたの仲間だよ
体を探してあげるからね何処で殺されたの？」

「仲間？じゃあ、あなたも殺されたの？」

「そうよ、その男にね！あなたも辛い思いしたんだね分かるよ」

「うぅ～助けてくれるのね」

「泣かないで私は玲奈あなたは？」

「澤井真実ですううぅ～」

「真実ちゃんしっかりして、何処で殺され
体は何処にあるの？」

「神社の山奥で小さな祠があった
その傍に埋められたと思うけど記憶が曖昧で......」

「分かったわ直ぐ見つけてあげるからね」

「ありがとう玲奈さんうう～」

「見つけたら逢えるから待っててねじゃあね」

「玲奈ちゃん良く頑張ったね！パチパチパチ」

お菊ちゃんとお七ちゃんが拍手し大盛り上がり

「ハア～、ドキドキした！体の場所が分かった
お岩姉さんあいつより先に神社に行こうよ」

「玲奈ちゃん中々やるじゃないか
良く頑張ったねぇ、これが幽霊の初級者編だよ
それじゃ、あいつの家は分かってるから神社に
行くよ！」

「了解お岩会長！」

「嫌だよ～会長なんて照れるじゃないかアハハ」

「お岩姉さんいいじゃないの、今っぽい感じで」

「賛成！お七ちゃん拍手パチパチパチ」

二人は大喜びだ。

玲奈は車を人気の少ない道に曲がり監視カメラが無いかを確かめ車の姿を消し上昇する。
人を乗せた時の車は姿を表し、普通の道路運転に変わるのだ。玲奈の車は念を送り特別仕様に作り変えたのだった
しばらくするとカーナビが到着した事を知らせる

「ここら辺だよ！祠は？」

「お岩姉さんあそこ光ってる！」

「玲奈ちゃん下に降りておくれ、真実ちゃんは
あそこに埋められたんだね酷い事するねぇ」

「死んだ場所は光って見えるんだ！へえー」

玲奈は祠の傍に車を停めた

「真実ちゃんを呼んであげればいいのね？」

「分かってきたね？玲奈ちゃん！パチパチパチ」

玲奈は念を真実に送る

「真実ちゃん聞こえる？体を見つけたよここに直ぐ飛んで来れるよ」

「ええ、本当に？直ぐ行きます！」

しばらくすると真実がまさに飛んで来たのだった。