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「お待たせしてしまいごめんなさい」
「いいのよ、真実ちゃん私が玲奈よ初めまして」
「初めまして真実です宜しく」
「辛かったろう?真実ちゃん私はお岩」
「お菊よ見つかって良かったね」
「お七よ本当に良かったね」
「皆さんのお陰です
どうしたらいいのか分からなくて......」
「もう大丈夫だよ
真実ちゃんそこに立ってごらん?」
お岩姉さんは体のある上に真実を立たせ離れると
両手の手の平で真実の体を下から上にス-っと
覆う様に撫でると真実の体が一体化させた
「ああ、私の体が見える私の体......」
「これで行くべき道が分かるだろう?」
「はい!分かりますありがとうございます
うう~」
「あっちに着いたら源さんに会えば何でも教えてくれるからね
お岩が聞いたと言えば分かるよ」
「はい、皆さんありがとうございました」
「さあ、安心してお行きよ」
「真実ちゃん又いつか会おうね」
「真実ちゃん行ってらしゃ~い」
真実は一筋の道を天に向かい消えて行く......
玲奈は涙が溢れ、いつまでも手を振っていた。
「玲奈ちゃんまだ終わってないんだよ
しっかりおし!」
玲奈は涙を拭い
「ごめん会長、つい思い出しちゃって!
それで今度は何をするの?」
お岩姉さんは少し土を掘り真実の手を出した
「誰かにこの遺体を見つけて貰うんだよ
あいつをとっちめる為にね!」
「あ、そうだった!誰かいないかな?
こんな山奥だしどうしたらいいのか」
お岩姉さんが睨んでいる
「あ、念をね!うん分かってるよエヘへ」
玲奈はここの近くにいる誰かを念で探している
「いたよ、山菜採りでおじさんがいる!
おじさんこっちに来て来て来て......あ、気づいた
こっちに来る車に乗って!」
皆は急いで車に乗り宙に浮かせおじさんを待つ
おじさんは山菜採りに夢中である
祠迄近づくおじさん
「おじさん、足元を見て見て見て......」
おじさんはふと足元を見る
「ひ、ひえぇー手!ひ、人の手だあ」
おじさんは腰を抜かし這うように神社に向かった
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