幽霊向上委員会

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神社に着くと神主を呼ぶ 「神主さん誰か来てくれ~大変だぁ誰かぁ」 「どうしたんだね?そんなに慌てて」 おじさんは祠の方を指さし人の手が見えた事を 必死で話した 「け、警察!電話電話!」 神主も慌てて警察に電話をした 「おじさんごめんなさい怖い思いをさせて」 「これで真実ちゃんは家族の元に帰れるね」 「そうだね、せめて弔い位は家族にさせてあげられる 辛い現実を知らせるのも私らの仕事だ 殺された事も分かるだろうし 生きているかも、分からずいるより 家族が見つかって良かったと思うだろうよ 一生悩まずに済むんだから......」 お岩姉さん達は手を合わせその場を去った。 「さあー玲奈ちゃんあいつの家に行くよ!」 「了解!会長!」 「今夜が勝負だねお岩姉さん!」 「ああ!二度と女を泣かせはしないさ!」 空が暗くなり始めて行き、ポツリポツリと 雨が降って来た それはまるで、女の流す涙のように...... 玲奈達の車が男の家に着く 男はまだ帰っていない車が無いのだ 既に夜になっていた 「玲奈ちゃんみんなも、あいつの部屋を見に行くよ!」 「はいお岩姉さん」 お岩姉さん達は車の中で念を送り男の部屋へ入る 高そうな立派なマンションの部屋だ 「あいつ!こんなに贅沢な暮らしをしてるんだ 女から巻き上げたお金で!」 高そうな腕時計や洋服大きなテレビや調度品 絵画が全部揃っている 「玲奈ちゃんあいつ、働きもせず賭け事に 明け暮れてるんだよ」 「通帳があったよ!凄い入ってるわお岩姉さん」 「ああ、玲奈ちゃんのも入ってるよ 玲奈ちゃんのカード取られたんだね?」 「うん、それで喧嘩になって......」 「殺されたんだね? 全く!許せないねあの男は! 玲奈ちゃんあいつをちょっと怖い目に合わせた 方が良さそうだ!出来るかい?」 「念で?」 「玲奈ちゃんの姿を見せておやりよ」 「火の玉使うの?うん、やる! 思いっ切りビビらせてやるわ!」 「じゃあ車に戻ってあいつの帰りを待つとするか!」 お岩姉さん達は車に戻って男の帰りを待っていると1台の車が駐車場に入って行った 「あいつが帰って来た!玲奈ちゃん」 「部屋の明かりがついたよ玲奈ちゃん」 「お菊ちゃん達静かにおしよ! 私らも見えてるよ」 「エヘッ興奮しちゃったごめんなさ~い」 時は真夜中 雨がかなり強くなり雷が鳴る 幽霊が出るには完璧なスチユーエーションで ある。 男の部屋の明かりが消えた 「玲奈ちゃんの出番だよ!仇を打っておやり!」 「うん!コテンパンにやってやるわ!」 玲奈は車から出た。
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