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腕時計のボタンを押すと玲奈の姿は事故の時に
戻っていた
頭から血を流し顔も服も血に染まっていた
男はベットで眠っている
先ず部屋の置物を落とす男は気づかない
「あれ?起きないクソ野郎!これならどうだ」
お風呂場の水を思いっ切り出した
男が気づき目を覚ます
「うん?
風呂の水が何で出てるんだよ?ちっ!」
電気もつけず風呂の水を止める
ベットに戻って寝ようとする。
「まだ気づかない!これならどう!」
キッチンの皿やポット手当り次第に投げ
戸棚の扉という扉を開け閉めする
ガシャン、ガシャン、バーン、バタン......
男は飛び起き電気をつけるが何故かつかない
雷鳴が地響きの如く鳴り渡る
ピカ、ドーンバリバリ......
その時玲奈の姿が目に入った
「お、お前は誰だ!ま、まさか!玲奈」
「ううぅ~お前を許さない~」
「うわぁー来るなぁーー」
稲妻の中でぼんやりと玲奈の姿が浮き出る
男は焦ってベットから転げ落ち枕を玲奈をめがけ
投げつける
玲奈の体をすり抜け床に落ちた
「どんなに苦しいか思い知れ~ふふふ
何故私を殺した
どれだけの女を騙した~許さないふふふ」
「玲奈!許してくれー
す、済まなかった頼むから許してくれーー」
男は目を瞑り手を合わせ震えている
そろっと目を開ける玲奈の姿がない
「消えた......何だったんだ」
男の息は早くなり汗が体中から吹き出る
ほっとした瞬間男の後ろから顔を逆さまに覗く
「ギヤアーー」
「死ぬ迄お前をずっと見ていてやる
私の恨みは消えない呪い殺してやるふふふ
お前を、許さない許さない許さない......」
「わ、分かった二度と女と関わらない
だから許してくれ!頼むからー一」
「私を殺したお前を許さないふふふ
ギヤアーーーハハハ」
玲奈の目は赤く血走り、恐ろしい形相で今迄の
玲奈では無い
車で待ちながらお岩姉さん達は念を送り見守っていた
「お岩姉さん玲奈ちゃん変だよ?」
「玲奈ちゃん止まらなくなっちゃったよ!」
「そうだねぇこのままじゃ怨念で呪い殺しそうだお菊ちゃんお七ちゃん行くよ!」
3人は腕時計を使い玲奈の元に飛んで行った
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