幽霊向上委員会

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「だけど、よく分からない物が沢山あるねぇ この四角い板はなんだい?」 「テレビ、これがテーブル、ソファー、ベット キッチンは水道お湯も出て、お風呂場はシャワーと湯船 、トイレはウオッシュレット、パソコン、i携帯それに......」 「ち、ちょっと待っておくれ! 一度に覚えきれないじゃないか こんなに、今の時代は必要な物かい?」 「まあ普通です 多少の部屋の広さは色々ですけど」 「お菊ちゃん達何かひとつでも分かったかい?」 お菊ちゃんもお七ちゃんも、ポカーンとしながら首を横に振った 「そうだよねぇ、玲奈ちゃんこれから少しづつ 教えてくれないかい? いくら幽霊でも、もっと勉強して世間てもんを 知らないと時代遅れは嫌なんだよ 自立したいんだよ!男に負けないぐらいにさ!」 「いいんだけど、電気やガスが水道も使えないの どうすればいいの?」 「ここはそんな物無いんだよ 源さんでも無理だし.....一層玲奈ちゃんの時代に 行くっきやないねぇ」 「ええ!お岩姉さん私の時代に帰れるの?」 「まあね、だけど見えるのは幽霊だけだよ 人には見えないけど 、生活は出来るんだよ 夜は人魂になるどね」 「iPhoneやパソコンが使えればそれでいいわ 帰りたい〜」 「うん、お菊ちゃん達はどう?」 「行く行く!」 「その前に整形しないと 、夜しか姿見えないじゃないのさ!人魂も何かいい方法がある筈だ 昼間も体あればしたい事出来るんだよ! 先生様に出来るか聞いてみようじゃないか 玲奈ちゃんも、相当顔も体も傷んでるし整形するかい?」 「ここにそんな病院あるの?当然行きたい! ついでに豊胸手術も!」 「豊胸手術?」 「オッパイを大きくするの」 「玲奈ちゃんの時代は大きい方がいいのかい」 「当然!」 「へぇ〜そうなのかい、じゃあ皆行くよ」 4人は車で先生様の所に急いだ。 ドタドタと病院に駆け込むとお岩さんが口火を 切った 「先生様お願いだから皆の体を作っておくれよ 着たり脱いだり出来る物でもいいからさ」 お岩さんは今迄の話しをした 自立し人助けがしたいと言う言葉に先生様は感動したのだった 先生様は無理かもと思ったが、お岩さん達の必死な姿に何とか作ろうと言ってくれたのだ 早速、皆の顔を休み無しで手術し 1週間程待つように言われた。 「体を作る時は髪は結わない様にそれと この腕時計を閻魔大王様に渡しておくから 人魂を入れるには閻魔大王様の力が必要なんだ」 「ありがとう先生様 、お代はその時一度に渡しに来ますんで堪忍しておくんなさいな」 「お岩姉さん達の出し物は楽しみだねアハハ」 「先生様聞いていいですか?電気もないのにどうしてこんな機械が動くの?」 「アハハそれは僕は玲奈ちゃんの時代より もう少し先の時代で電気は使わないんだよ 太陽があればねアハハ」 「私より先の時代があるんですか?へえ〜」 先生様はいい幽霊だ 幽霊には痛みもなければ腫れもしない麻酔も必要ないのだ 早速手術が始まった ブラックジャック的な素早さで、テキパキと手術が 終わった
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