幽霊向上委員会

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お岩姉さんの家に着いた 「これじゃぁ最初から家のお風呂で良かったねぇアハハまあお入りな」 「お邪魔します、ごめんなさいお岩姉さん 勝手な事ばかり言って......」 「いいんだよぉ時代が違うんだから 気にしなさんな玲奈ちゃん」 「じゃあお菊ちゃん、お風呂に水入れてくれるかい?」 「お七ちゃんに火はつけさせられないよね アハハ」 「お岩姉さん、菊ちゃんも意地悪ぅアハハ」 「お茶でも入れようかねぇ玲奈ちゃん待ってておくれよ」 「私が入れるわ」 「いいんだよ、ゆっくりしとくれお七ちゃん 玲奈ちゃんに庭でも見せてやってくれるかい?」 「分かった、玲奈ちゃんおいでよ お岩姉さんの自慢のお庭綺麗だよ」 玲奈とお七は庭に出た 庭師が入った手入れの行き届いた美しい庭だ 「わあ、綺麗なお庭」 「四季折々の花が咲くのよぉ お岩姉さんのこだわりなのよ」 「へえーお岩姉さんて、そんなにお花好きなんだね」 「蔵もあるのよ」 「蔵?私テレビでしか見た事ないよ」 「テレビが何か分からないけど、中に入る?」 「いいのぉ見たい!」 お菊ちゃんは大きな蔵の扉を開け 「どうぞ、凄いでしょ?」 「蔵って普通鍵が掛かってるんじゃ無いの?」 「ここには泥棒なんて居ないもん開けっ放し!」 「へえーこれが蔵なのねぇ凄いね」 蔵の中には色々な器や高そうな壺、屏風見た事 ないような道具箱、何より驚いたのが千両箱が 蔵半分を占めている 千両箱の中には大判、小判がぎっしり入っているた 「こんなに千両箱どうしたの?」 「お岩姉さんは小さい家でいいって言ったのに 源さんがこの家がお岩姉さんに合ってるって 無理矢理建てたんだよ 蔵迄付いてたんだって、お岩姉さんこの蔵一度も 見てもいないんだよねアハハ」 「誰の家だったんだろう、凄いお金持ちだったんだろうね」 「分からないけど火事で焼けたから 源さんが建てたんだよきっと」 「お七ちゃん、あまりに凄くてピンとこないよ アハハ」 「玲奈ちゃん、確かにそうだね!アハハ」 「私の時代だといくら位なんだろうね? 計算出来ないわアハハ」 お岩さんが呼んでいる 急いで2人は部屋に戻った。 「お茶入ったよ、団子もお食べ」 「いただきます、美味しいねお菊ちゃん」 「うん、私お団子大好き美味しい」 「もうすぐ、お風呂湧くからね」 「お菊ちゃん水汲みありがとうよ」 「お岩姉さんのお風呂大きいから大変だったよ」 「お菊ちゃんそんなに大きいお風呂なの?」 「皆で入れる位大きいわよ」 「じゃあ、皆で入ろうよいいでしょ? お岩姉さん」 「いいけど玲奈ちゃんは恥ずかしいんだろう?」 「女だけなら温泉と同じだから平気!」 「アハハ 玲奈ちゃんは本当に分かりにくい子だねぇ」 お岩はキセルをポンと灰皿の竹の筒にタバコを 捨てた
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