外食ばかりはいけません!

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外食ばかりはいけません!

 「隼人さん毎日お迎えはいらないです。」 毎朝必ず朝7時30分には鷹崎は美鈴を迎えにくる。 昨夜は朝まで仕事の予定があったと秘書課にいる妹加奈子から聞いていた美鈴は彼の体の心配をして言ってみた。 「いいえ、出張ならいざ知らず僕は美鈴にいつも会いたいですから。」 そんなことは言わないで下さいと言う彼は、今日もキッチリとスーツを着て隙の無い服装をしている。でも美鈴を見る眼鏡の奥の彼の目はいつも優しい。 美鈴も会いたくないわけではなく、睡眠時間が極端に少ないと思われる彼を心配してのことなのに、睡眠より会いたいと言われてしまう。 「美鈴今日のスーツは花さんからですか?」 最近花さんはスーツや靴をプレゼントしてくれることが多い。 美鈴が雑誌にモデルとして撮影に協力してから美鈴自身が注目される事もあるからとHANAのブランドの服を着て欲しいとお願いされているからだ。 「ええ、似合いませんか?」 今日の美鈴のスーツはパンツスーツで濃紺で白のブラウスを合せたシンプルなもの。 「いいえよく似合っていますよ。」 先日花に美鈴のスーツのスカートの深いスリットや短いのは避けるように注文を(苦情)入れたが、これはこれで体のラインが綺麗に出るスーツだった。 長い手足の美鈴は特に後ろ姿でもヒップラインが美しくそれを強調したような裁断のスーツでつい見惚れてしまうほど魅力的に見える。 結局どんな服装をしたとしてもスタイルの良さは隠しようがなく今まで目立たなかったのが不思議なくらいだ。 今の美鈴は前と同じ服装をしても姿勢よく歩く姿は人目を引くだろうだから出来るだけ自分の存在を周知する必要があると鷹崎は思っている。 したがって、送迎は譲れないのだ!。
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