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昼過ぎに美鈴のスマホがピコーンとメッセージを知らせる音がしてスマホを見ると鷹崎からのメッセージだった。
「今日は会食が急に入ってしまいました。送っていくのが難しいので一人で帰すのは心配ですが気をつけてタクシーで帰宅してくださいね。」
美鈴はすぐに返信した。
「お仕事ご苦労様です。私は買い物をして帰宅しますから大丈夫です。」
美鈴は帰りにデパートに寄って「お弁当箱」を買いに行くことにした。
美鈴は、明日の朝彼に手渡したらどんな顔をするだろうかと考えながら午後の仕事を定時で終わらせるべく集中して仕事する。
そんな美鈴の気持ちを知る由もない鷹崎は彼女からの返信を確認してすぐに社長室へ向かった。
「買い物ですか・・。」
真剣な顔をして社長室に入室する彼を何事だと秘書課が見ていたがそんなことも気にならないほど深刻な問題があったように他人には見えていた。
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