夫婦善哉の模倣

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年中忙しく働いていた。 といっても週6で1日8時間と決まった時間ではあるが、柳吉にとってはすごく働いていた気分なのであった。 柳吉は仕事終わりの後スーパーに行き、安いもやしを二袋を毎回買うのが日課であった。 締めて42円也。そんなことを呟きながら少し微笑むのであった。 家に帰ると柳吉は早速もやしをザルで洗い、ホットプレートで炒めて食べる。 基本の味付けはポン酢で、たまに溶き卵をもやしにかけ食べていた。 むしゃむしゃと汚い食べ方でもやしを食べていると、何だか切なくなった。 少し涙ぐんでしまった。 これでは良くないと思い今日は飲みに行こうと決め、服を着替えて外に出るのであった。
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