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ある日、アイシャニティーの養成所にて、彼女の講演会が開かれていた。
声優の卵達はキラキラした目をして彼女を見ながら、必死に話を聞いている。そんなとき、
「おい!お前ら今から動いたら殺すからな!」
突然、目出し帽を被った長身の男が手にナイフを持って講演会場へ入ってきた。
「キャーー!!」
「死にたくない…死にたくないよ…」
会場にいる約30人の声優の卵達は声を出す。
「おい!うるさくしても殺すからな!!」
「キャー!!」
うるさくしたら殺されるのに、さらに大きい声を出す声優の卵達。
「静かにしなさい!あなた達!」
鶴の一声が入り、会場は一瞬で静まり返る。
渇を入れたのは講演に来ていた片平みどりだった。
「今ここで殺されたら、あなた達の努力が水の泡になってしまうでしょ。そうなってはいけない。だからここは大人しく助けを待っていましょう。」
「はい!」
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