眠り詩

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眠り詩 僕は目を閉じた 静かで暗い部屋の中で そよ風に吹かれたろうそくのように すっと意識がきえていく あの世界へ僕を連れてく 僕はここでなら空も飛べるし 桃太郎のようなヒーローにもなれる 思い通りの幸せな時間 思い通りの幸せな世界 あくる日僕は疲れ切って そのまま布団へ倒れこむ 意識はだんだん遠のいて 素敵な世界へ潜ってく かわいいお姫様とお茶をしたり 少し過去に戻ってみたり なんでもできる幸せな時間 なんでもできる幸せな世界 そんな世界もいつまでもは続かない 終わりは突然とやってくる 目が覚め 僕は忘れている あの世界の出来事を なのになぜか幸せで 不思議と笑みがこぼれおちる 確かにあった素敵な世界
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