うなじ濡れる時

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 「なんで遠慮するの?今日はあーちゃんにたくさん喜んでもらいたいのに♡」  笑顔のりょーくんがそっと私に近付く。  「美味しいから飲むペース早くなってないかなぁ?」  「そう?普通じゃない?」  そう言いながらりょーくんはお酒をまた口に含んでいるけれど、足元には既に用意されていた瓶が空になっているのが見えた。  「りょーくんはお酒強いからいいかもしれないけど私酔っ払いやすいし……」  私が言い終わらないところで  「んっ♡」  突然りょーくんに肩を掴まれ、唇を奪われる。  「ん♡」  「んふうぅん♡」  そして去年のりょーくんの誕生日の時みたいにキスしながらりょーくんの口内からお酒が流し込まれた。  「あーちゃんも酔っちゃえばいいのに♡今夜はゆっくり出来るんだから♡」  それからイケメンの熱い眼差しを注がれて……  「酔ってる?りょーくん」  困ってしまってついそんな事を問いかける。  「酔ってるけど、全然へーき♪」  りょーくんは私の問いに笑ってそう答えて、またキスをしてきた。  ちゅっ…  いつの間にか体をがっちりホールドされていて、りょーくんはつ (ついば)むようなキスを私にしていく。  「んっ……」  食前にお互い温泉に浸かった効果か、それともそもそものお酒の効果なのか……りょーくんの唇も体もいつもより温かくて、キスがいつも以上に心地良い。  「気持ちいい?あーちゃん♡」  りょーくんが顔を上げて私の目をじっと見つめる。  「うん……気持ちいい♡」  素直にコクンと頷く私に  「じゃあ、もうちょっと飲もうよ。料理もまだあるんだし♪」  セクシーな声で呼びかけてくるから、こっちも「うん」と言わざるを得ない。  「はぁ……顔があっつぅい……」  食事が終わったら、全身がほわほわ。  「お腹いっぱいになった?」  頬をピンク色に染めているりょーくんが私の顔を覗き込んでいて  (りょーくんも酔ってるんだ……一緒だ♡)  「うん♡美味しいものばかりで大満足だよ♡」  凄く嬉しくて幸せな気持ちになる。  「良かった♡めちゃくちゃ嬉しいし、準備してきて良かった♡」  それからりょーくんは私にいっぱいいっぱいキスをしてきて  「あーちゃんと今こうしていられるのが幸せだよ♡」  嬉しい言葉を優しく温かく掛けてくれた。  「うん♡私もすっごく幸せ♡」  「あーちゃん大好きだよ♡」  「私もりょーくん大好き♡」  酔っ払っているけど、めちゃくちゃ嬉しくて幸せだ。
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