透明人間

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「やったぞ、完成した!」 歓喜の声を挙げたのは老齢の科学者。 彼の分野は超人類学、簡単に言うとサイコキネシスや瞬間転移など人智を超えた能力を覚醒させる分野である。その中で彼の専攻は透明人間。そしてその研究が遂に実を結んだという訳。 そこへこれまた老齢の男が訪ねてくる。彼は去る北の国の将軍であり透明兵隊の作成を企て依頼していたという訳。 「感謝する、良くぞ完成させてくれた。」薬を受け取ろうと手を伸ばしてくる「待って下さい、実は...」と制止する手を払い除け早速部下へ服用させる。足先からみるみる透明になる。「素晴らしい、何を止める事がある、効果覿面ではないか!」しかし、目が透明になった時部下に異変が。あたりをキョロキョロし始めた。「実は網膜が透明となって光を取り入れられない、つまり失明するのが短所でして...」
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