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◆猪鼻館(伝/貞任・前九年 若柳字市野々 未踏)
またの名を栄の華館。前九年合戦の中で衣川から退却した安倍貞任が、彼を崇拝する館の主人の助けを借りて一年間籠城した館。最後は義家の奇襲作戦によりここも撤退するが、同行した館の主人は財宝を隠し埋め、目印に茗荷を植えていった。
典拠:『胆沢町史 11 』(胆沢町∥編,胆沢町史刊行会,1994.10)
◆漆町遺跡(史/遺跡 南都田字漆町 未踏)
門跡と溝跡を有する平安期の集落跡だが、12世紀の遺物として“かわらけ”,常滑窯産陶器,中国産白磁椀など<平泉セット>がまとまって出土している。奥州藤原氏に関連する施設があった可能性がある。
典拠:『考古資料にみる「平泉」とその周辺』(岩手考古学会∥編,岩手考古学会,2016.7)
◆朴ノ木沢大念仏剣舞(伝/民俗・泰衡 小山)
自害に追い込まれた義経の亡霊を鎮めるため泰衡が作った。その経緯は衣川に伝わる清衡由来の川西大念仏剣舞と話の筋が同一であり、また義経の霊を慰める「高舘物怪」の流れを組む。この地には明応三年(1495)に平泉からこの踊りが伝わった。
典拠:『北海道・東北地方の民俗芸能 Ⅰ』(海路書院,2005.9)
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