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堕天使たちもまた、兵器としての蘭玲たちに共闘を申し入れているのだが、同じように兵器として生を受けた者たちから求められるなら不思議と腹は立たなかった。
堕天使バルバトスと名乗る、3メートルはあろうかという大男が目を輝かせて言う。
「我らの真の主、それは本来、大天使長として軍勢を率い、全てを支配するはずだったルシファーだ!神に近付きすぎたルシファーを恐れた者たちが、出来損ないの06号機などを大天使としてしまったのであるっ!」
天使たちの内紛についてはよくわからぬ話だったが、侵略前の世界から100年以上感じ続けていた違和感、閉塞感を打破する何かを見つけた気がした。
「いいよ、乗ってやろうじゃないの」
小悪魔的な笑みを浮かべてそう答える美しいリーダーを、部下たちがギョッとしたように見る。
しかし、反論する者はいない。
見た目通り気まぐれで我儘なリーダーだったが、長い間一緒に戦い続けてきた絆は強固なものだった。
「で、何をすればいい?」
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