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バルバトスのように、異能を封じられた状態でも人間離れした戦闘能力を持つ例外もいたが、天使の一族がいちばん厳しい状況にあった時期に先頭に立って戦った功績で、彼はルシファーから天使と同等の地位と、堕天使の名前を与えられた。
自分たちの解放のために、自由に生きる道を開くために、この侵略を利用するのだと思っていた。
それが、この無価値な呪われた人生への復讐だと思っていた。
他の者たちがどういうつもりで戦っているのかは知らないが、フルカスは復讐のために戦えればそれでいいと思っていた。
あの、ルシファーが本来の能力に目覚めたときまでは。
あの時から変わったのだ。
自分たちは、世界をあるべき姿にする者なのだ!
そのために、堕天使軍は地球のあらゆる種族を従がえる!
ヴァンパイア王などど名乗る小娘に、正当な天使であるなどという06号や07号たちに、地球の覇権を渡すわけにはいかない!
本当の大天使は世界で唯一ルシファーだけだ!
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