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それでも、それでも天使とともに人類を救う存在として戦っていくなら、ギリギリの所で人の道を踏み外さない人間性を持ち続けなければいけない。
ナナを深く愛しているが、もっと普通の人間とも触れ合って、この感覚を忘れないようにしなければいけないとも思う。
上陸用舟艇が接岸してもしばらくの間、強襲揚陸艦はその場所に留まっていた。
上陸時にエイリアンの襲撃を受けた場合、援護射撃をしてくれるつもりであることはわかっていた。
万が一飛行型のエイリアンが実在すれば、彼らも非常に危険な目に合うわけで、本来なら一刻も早く立ち去りたいはずなのに。
ゼロ号機が日本の海岸に乗り上げ、砂浜を登っていく。
ミライはハッチから身を乗り出し、海に向かって大きく手を振った。
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