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陸地から離れて海に囲まれた立地で、接続する東京湾アクアラインだけを封鎖すればエイリアンの侵入を阻めることから、核シェルターの無い日本で多くの避難民が集まり、都市化していたのだ。
「海ほたるまでは定期連絡で行き来している装甲車部隊が警護してお連れします、艦隊まで行くための船も待機させておくように連絡しましょう」
「ありがとうございます、知事」
にっこりとまさに天使の微笑みを見せてから、ナナはここへ来たもう一つの目的について切り出した。
「実は日本でもう一つ、寄っていきたいところがあるのです、どなたか手がかりをお持ちの方がいるといいのですが」
「ほう、どのような?」
「ここにいるヴァンパイア王ミライの母方の一族、日本古来の剣術を武器とするヴァンパイアハンターの里があるはずです」
「えっ?」
ヴァンパイア王の母がヴァンパイアハンターの一族であるということに驚きを隠せないようだった。
「そうですか…ええ、彼らが侵略後は連合軍に協力していることは聞いています、詳細は・・・」
大島一佐が身を乗り出してくる。
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