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「ムラマサか・・・ヴァンパイアの硬い爪をも破壊し、その身を断つために鍛えられた我ら一族の刀、中でも最高の出来だったものが、伝説の妖刀ムラマサの銘を与えられ、最強のハンターのみが帯刀を許される・・・ヴァンパイア王がそれを手にして戦うとは不思議な運命よのう」
「お母さんの形見だからね、数えきれないくらいエイリアンを斬った、わたしの最初の剣の師匠はお母さんだった、これを持っていると、お母さんとふたりで戦っているような気がする」
そして、悲しそうに欠けた刀身を見る。
「直せる?」
老人は無言でムラマサを受け取り、その刃を確認する。
「村には刀鍛冶の技術も受け継がれている、修復は可能だろう」
ミライの表情がパッと輝く。
文字通り眩しいほどの美しさに、若い男たちは明らかに動揺し、佳乃さえも胸の奥が甘く疼く。
![872a2469-b44b-4c0a-a173-8d2f36b15ec0](https://img.estar.jp/public/user_upload/872a2469-b44b-4c0a-a173-8d2f36b15ec0.png?width=800&format=jpg)
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