初対面

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「そうか。じゃ、頑張って! 問題があれば、私は近くにいる。」 「うん。ありがとう。」 携帯を置いたあとで、彼の顔は私の前に見た。向こうに座った。 「じゃ、何?」 「僕のこと嫌いでしょう?」 「そう。別にいい印象があるわけないでしう?」 もう一度その悲しい顔した。 「確かに。その印象変えるの?」 「なんで? 急に優しくなる?」 まさかね。人が奴隷に呼ぶのは、優しくわけない。 「いや。ちゃんと説明してほしい。過去のことも、今のことも。」 「どうぞ。」 ー三年前ー彼 「おい、まだ?」 「なんか、やりたくない。」 「なんだ? 女なの?」 僕をまだ殴る前に、しょうがない。 「分かった。誰?」 「あいつ見るの? いつもお金持ってるはず。お金持ちだから。」 あいつは同じクラスの中村キヨミじゃない? なんでよりによってあいつ? 「やるけど、他の人はだめ?」 「だめ! 早く!」 ごめん、キヨミちゃん。後で彼女のお金を取って、前の人にあげた。やったのに、僕を殴った。 「何やそれ? 2000円だけ? あんた、やっぱりだめなやつ!」 ー今日ー まさか、いじめだったんだ? そして私の家族はお金持ちじゃない。どうしてそういうことを考えた? 「僕の話信じる?」 「ま、とりあえず昨日お金もらったが、信じるかどうかまだわからない。そういえば、「ヤクザ」の話は? 嘘でしょう?」 「悪い、嘘じゃない。僕はヤクザの息子だ。自分がヤクザが嫌いけど。」
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