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『ふーん』
とりあえず家に来てもらって
悩んでること
全部 正直に話した。
宏海は思ったとおり
笑わずに聞いてくれて
俺のために 一緒に対策を考えてくれている。
うん。
宏海、やっぱ いいヤツ。
持つべきモノは友!
優しい親友だ!
『うーん。やっぱさ、
剃るのが1番 手っ取り早いんじゃない?』
『うん…まあ……。でも あれ、
伸びる時 チクチクすんだよな…』
『あ。やった事あるんだ』
『…うん。
中学の時はプールの授業の前に
剃ってたから…。
生え始めって、全身 痒くて痒くて
死にそうになるんだ…!』
うわ…
思い出しただけで痒くなる…!
『そか…んー。じゃあ、剃るのは
最後の手段ってコトだね~。
…あとは……エステ…は無理か。
………あ!脱毛グッズは?
ドラッグストアとか行ったら
色々あるんじゃないかな?』
『おぉ!そっか!そうだな!』
『……あ。でも豪太…買いに行ける?』
『え?』
『ひとりで行ける?』
『……ひとり…?ひ……ひとり…は…、
ひ、宏海も一緒に…行って…くれると…』
『俺も?んー、まあ、いいけど…
男2人で脱毛グッズ買うの?
どうだろ……大丈夫かな?』
『あ……うぅ…そっか…』
変か…な?
変だよな…
…ダメか……!
『あとは…なにかなぁ……
ガムテープ?』
『いや、痛いよ!』
『ピンセットで抜く?』
『時間かかるし、痛い!』
『そっか……痛いのはイヤだよねぇ…』
『う、うん……』
『……………』
『……………』
って、色んな案は出してくれたけど
結局 なんも解決してない……!
『うーん……………
あ、そうだ!ね、豪太!』
なにやら考え込んでいた宏海が…
目をキラキラさせて 俺を見た。
お。
まだ他に何か思いついたのか?
すげぇ 宏海!
アイデアマン!!
『なに?なになに?なんだ?』
『うん。……あのね?
俺……豪太がどんくらい毛深いか見たい!
見せて?』
『おぅ!…………え?』
見たい…?
見せて…?
『ええっ !?み、見るの?!』
『だって~見なきゃ分かんないじゃん?』
『…………う…』
み、見る?見られちゃう?
この…モジャモジャボディを?
『えと……い、今…?』
『うん。今すぐ♪』
『 い !? いやいやいや////!』
『ダメなの~?なんで?』
宏海が ズズイッと近づいてくる。
ち、近い……////
『な、なんでって…///こ、心の準備が…』
『俺に手伝ってほしいんでしょ?』
『そ、それは…』
そうだけど……
そうなんだけど!
見たら…ドン引きするんじゃ……
宏海に嫌われるかも……
迷っていると
宏海はヒョロヒョロの細い体のクセに
ゴツい俺を軽々と担ぐと
信じられないコトに
ベッドに ポーン!と放り投げた。
『うわっ・・・ぶっ!はっ、えっ!?』
宏海…体に似合わず
な、なんちゅう怪力……!!
呆気に取られる俺。
その隙に、俺の腹の上にドッカリ座った
宏海が…鼻歌まじりに
カッターシャツのボタンを外し始める。
『ひ、ひ、宏海……?
あ!ちょっ…ま、待って…、おいっ!///』
止めようと手を伸ばす──けど
時すでに遅く
ボタンは全部 外されてしまい…
『ふっふっふ。では、行くよ~?
3、2、1~!』
の、掛け声と共に
カッターシャツを
勢いよく左右に開いた。
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