81人が本棚に入れています
本棚に追加
「期待しちゃう?」
「いえ、ちょっと混乱気味。」
「どこまでしていい?」
「なんの話?」
「お手伝いの話。」
無言で坂木さんから体を遠ざけると、坂木さんが私の腕を掴んで引き戻す。
「こらこら、逃げてどうする。頑張れよ。」
「頑張るの?私が?」
「一世一代の告白の返事を待たせてるんだぞ。頑張れよ。」
「はい。・・・いや、だから時間くださいって言ったじゃないですか。」
「だから待つよ。手伝いながら。」
「あー・・・それも、時間ください。」
「なんだよー、つまんないなー。」
ヘラヘラと笑う坂木さんを見ながら、この人本当に私のこと好きなの?と疑いたくなる。
ドキドキしてるの、私だけなんじゃない?
最初のコメントを投稿しよう!