17.ノアニール再び

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嬉しさのあまりついつい声がでかくなってしまう。 それに気づいてすぐに口を手で押さえた。 するとブルーが突然笑い出す。 「不公平か…実にナナミらしいな」 ブルーが私を見下ろしながら、そう言った。 …ナナミらしい。 そのフレーズに自ずと顔が赤らむ。 「じゃあ、ゆっくりと歩きながらで構わないから、話して頂こうかな?」 ブルーが優しい表情を浮かべた。 「うん、分かりました。話してあげましょう」 と調子良く答えて、再びブルーの横へと並んだ。 それから、私はたくさんの話をブルーに語った。 始めに私のことを語り、徐々に私の世界のことを話していく。 私が昔から人と馴染めずに友達が少なかったこと。 でも、こんな私にもれいちゃんという友達がいたこと。 それに五十嵐くんのことも話した。 誰にでも優しい五十嵐はこんな私にも優しくて、私に好意がある訳じゃないことなんて知っていたけど、どうしても好意を抱いてしまっていたこと。 「…今、思うと私はやっぱり五十嵐くんのことが好きだったんだと思う」 と自分でもびっくりするようなことが口から出てくる。 なんともお喋りな私がここにはいた。
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