17.ノアニール再び

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ドアノブを捻って、ドアを引く。 するとそこにはブルーの姿があった。 「おはようブルー」 少し見上げて挨拶をする。 「おはようナナミ。よく眠れたか?」 ブルーが愛想の良い表情で私に訊ねた。 「うん、よく眠れたよ。ここのベッドはとても寝心地がいいから。ブルーがこの宿に泊まらせてくれたおかげ」 そう答えながら、野宿をしていた時の土や草の匂いを思い出した。 また、あの生活に戻るのだ。 でも、別に苦ではなかった。 ここのベッドに寝るのもいいが、火を囲みながらブルーの側で安心して眠りにつくのも悪くない。 それに今夜からクロフォードも一緒だ。 そう思うと今から夜が楽しみでならない。 「そうか、それは良かった。さあ、朝食を食べに行くぞ。しばらくはまともな食事は出来ないからしっかり味わっておけよ」 ブルーがそう言って、先に廊下を歩き始めた。 「あら、私はブルーの手作りサンドイッチも好きよ。だから、いつもまともな食事にありつけているわ」 すぐにブルーのあとをついて歩いていく。 「…そうか?なら、まあいいが…」 と少し照れるブルーの背中を見て、思わず笑みが溢れた。
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