17.ノアニール再び

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すると、その途中で小石に躓いてこけそうになる。 「クロフォード!」 ブルーを追い抜いて慌ててクロフォードに駆け寄った。 「もうっ、危ないじゃない!無闇に走らなくていいよ」 バランスを崩して片膝をついているクロフォードにしゃがんで目線を合わせて怒る。 「ごめん、嬉しくてつい…」 クロフォードが左手で頭を掻きながら答えた。 「おいおい、旅立つ前からそれじゃあ先が思いやられるな」 後ろからブルーが笑いながら冷やかした。 「あなた方と旅をするのがよっぽど嬉しいですね。こんなはしゃぐクロフォードを見たことないですよ」 テッドさんが家族と一緒に歩み寄りながら、私とブルーにそう話しかけた。 クロフォードが立ち上がるとテッドさんが荷物をクロフォードに渡す。 「あまり多いと大変だろうから最低限にしてあります。ですので、旅の途中に立ち寄るところで必要なものは調達してください」 テッドさんがクロフォードの保護者となる私とブルーに向かって言った。 それから紙袋を私に手渡さそうと差し出す。 「これは?」 私は首を傾げながら訊ねる。
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