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とクロフォードが自慢げに答えた。
それがなんだか可笑しくてついつい笑ってしまう。
すると、この場にいる全員が私につられて笑った。
アクエリアスの笑い声は聞こえないけれど、きっと笑っていると思う。
笑い声が止まった時、自ずと私はクロフォードとテッドさん家族の別れが迫っていることを感じ取った。
「…テッドさん色々ありがとう。じゃあ、行ってくるね」
クロフォードは少し恥ずかしそうに目を逸らす。
「ああ、気をつけてな。何かあったら、いつでも帰って来い」
テッドさんが優しくクロフォードの頭に手を置いた。
その光景から目を逸らす。
私が泣いてしまったら、ダメだと思ったからだ。
しんみりさせてはいけない。
クロフォードとテッドさんには笑顔で別れて欲しいから…
「うん。またねテッドさん」
クロフォードがテッドさんたちに背を向けて私たちの方を見上げた。
「さあ、行こうぜ」
クロフォードの決意の表情に私は笑みを浮かべて頷く。
そして、私はテッドさん家族に軽く会釈をして、更に手を振った。
それから、ブルーとクロフォードと一緒にテッドさんの家から離れていく。
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