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ゲームやネットが普及した世の中と言っても、子供の頃遊ぶ内容はだいたいどの時代も同じだと思う。保育園、幼稚園で先生が教えてみんなで一緒にやるからだ。
はないちもんめ、ずいずいずっころばし、縄跳びを使った郵便屋さん、いろいろあるが、中でもナントカ鬼が一番多い。鬼を決め、タッチされた人が次の鬼。鬼が指定した色を触らないと負けてしまう色鬼、鬼より高いところにいないといけない高鬼、縄跳びを使った尻尾を作り尻尾を取られないようにする尻尾鬼、すべて鬼ごっこの一種だ。
鬼、と名前がつかなくても鬼の役割を担うことが多いのも事実で、かくれんぼなども見つける側が鬼という認識もある。悪い事をしたわけでもない、ただじゃんけんで負けた人が鬼となる。
鬼とは、なんだろうか。
そんな疑問が発端だった、鬼について調べ始めたのは。各地の図書館では飽き足らず大学で民俗学を専攻して調べられるだけ調べた。鬼は何故生まれたのか、伝承の鬼は何があるのか。そんな研究に明け暮れた。鬼と名がつく噂や言い伝えなど片っ端から調べ、地方によって何が違うのかなども調べた。
いつの間にか鬼についてマニアックすぎる知識を持ち、大学でも話のネタにされるもんで仲間内では知られるようになった、鬼マニアとして。あまりネタとして持ち上げないでもらいたいというのが本音だった、面白半分でやっているわけではないのだから。
鬼さんこちら。あの時のわらべ歌が今でも耳の奥に残っている。
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