ここはあなたの好きな場所 2 輝る海

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「紹介するよ、飯田(いいだ)未菜、  未菜って書いて“みいな”って  読むんだ」 総司が飲み会へ連れてきたのは 二十歳の未菜。 「ヒュウ!仔猫ちゃんって感じぃ」 男子は見たままを口にした。 総司よりも三十センチは低いだろう 小柄な身体に柔らかな生地の ワンピースが似合う未菜。 「お皿、配りますね」 気配りの良い未菜の子供のような手に 私は思わず自分の手を引っ込めた、 大柄な身体に似つかわしい オールのような厚い手が 火の出るほど恥ずかしかったから。 総司に相応しい相手が、 総司の心が動く相手が、 現れてしまった・・・。
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