ここはあなたの好きな場所 2 輝る海

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静かに季節は過ぎていた。 人は不思議な生き物、 絶望の中に一縷の望みを持つのだ。 結婚話はまだ出ていない、 未菜は若いもの・・・まだ 結婚なんて・・・そのうち やはり同年代が良くて 総司とは別れるかもしれない。 新たな希望を勝手に見出だした夏、 みんなで集まった海。 総司の大好きなあの海へ二泊。 やはり未菜も連れてきた総司、 そして、夜の乾杯の後に言った。  「来年には結婚しようと思う」  御祝いパーティに一転した宴会。 「おめでとう!」 皆と言葉を合わせながら・・・ 何度もグラスを鳴らせながら・・・ 笑いながら・・・・・・・・ 心が深海へと墜ちてゆく。
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