帰り道

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家への道をバスで帰る。ゆらゆらゆらゆらと揺られて帰る。ただバスに乗っているだけなのに、この生命を感じない鉄の塊はとても寂しく不気味に感じられる。 外に見えるはずのあの川はただ暗く私を闇へと引きずり込む。悲しく、悲しくとてつもなく悲しく。ただ、私を光から遠ざけようとする。バスの中を見てみれば青い光と黄色の座席が並んでいる。まるで誰かを待つように。
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