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そんな僕が、モデルのような女を抱いた。
それがみゆきだった。そして、これがこの話の始まりでもあった。
ラブホテルの部屋に来たみゆきは僕を見て疑わしげに「まさか、薬やってないよね?」
僕は何気ない、タフな表情を装っているが、どこか緊張しており、目が泳いでいたんだろうな。みゆきはきめつけるように聞いた。
「やってるでしょう?」
僕は彼女の美しさに魅了されながらも、ドラキュラのように暗闇を透かして彼女をじっと見つめていた。彼女はこんな仕事をしているのは惜しいと思えるほどだ。
みゆきが、僕をまっすぐ見つめながら、ゆっくりと、「どうする?」とりなすようにいったので、僕は「60分で」そう言って、下唇をかんで、椅子に座った。
時計の針は、夜の8時だった。
彼女は事務所に電話をいれて、バスルームに入っていった。
みゆきのような美人が現れるなんて、僕は夢にも思っていなかったのだ。
そんな女とこれからヤルことを想像しただけで期待に胸が高鳴った。
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