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デリヘル嬢たちが身に着けていた下着の色や柄などまるで思いだせない。が、みゆきがはいていたパンティだけは、鮮明に脳裏に焼き付いている。
みゆきは乳房を残してほどよく日に灼け、お尻にピンクの Tバックをはいていた。
仰向けになった僕の顔を見つめ、顔を近づけ、目を閉じて、口を押しつけてくる。それから首筋、肩へと舌を進め、胸を舐め、ゆっくりとおりてみゆきはフェラチオをした。漠然と幸福感にひたりながら、快く眺め、僕は身体を起こすと、上になり、みゆきのひらべったい腹部におおいかぶさり、口づけし、すべての個所を舐めあげ、彼女の両脚を自分の背中にからみつかせ彼女の中に挿入した。みゆきは両脚を僕の身体にからめ、僕の身体を包みこみ、腰を動かし始めた。そのうちしばらくすると、僕とみゆきに流れていた緊迫した空気が急速に落下して、僕は遠慮がちに言いだした。
「みゆきさんが上になってもらっていいですか?」
みゆきの鼻と口が離れた。
熱い吐息混じりに口走りながらいう。
「いいよ。私そっちの方が得意だから」そう告げると、自分の言葉に照れたように口をすぼめながらみゆきは僕の上に乗った。
そして僕の肉棒の上にみゆきがまたがるような格好になって、両手を僕の首の周りに回して、再び唇を重ね、試みるが、さほどよくならなかった。僕は彼女の中では達しなかった。
お互いにテンションが下がるのが感じられ、ちょっと残念だったが、薄明かりの中で裸のままひっくり返ったみゆきの隣で、天井を眺めながら話した。
みゆきには彼氏がいて、彼女はその彼氏が経営しているホストクラブに足しげく通っているのだそうだ。
「でも、最近、邪険にされてんだよね」みゆきが言って「ねえ、いくつなの?」と僕に聞いた。
「俺?26」
みゆきは28歳だった。
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