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海の女
ねぇちゃんの影響で昔から海が好きで良く遊びに行っている。
最近は義兄になる陸さんとよくサーフィンをしている。
この日もいつも通り、いい波を待ちながらサーフィンを楽しんでいた。
良い波がきたなと思ってサーフボードを漕ぎ始めようとしたら、先にその波にのってる人がいた。
キラキラ輝く水面以上に、その人はキラキラ輝いて見えた。
一目惚れってやつだ。
この日は良い波を見極めることより、その人から目が離せなかった。
「洋平、今日は調子悪そうだったな。」
俺が全然波に乗っていないのを見て心配そうに声をかけてくる。
「陸さん、俺一目惚れしたらしい。」
義兄になる人だけど、存在は親友のようで何でも話してしまう仲だった。
「洋平、お前暑さで頭が変になったか。」
「陸さん、あの人見て。めちゃくちゃ綺麗でしょ。おまけにサーフィンも上手いんだよ。」
「どれ、どの人だ?」
「あの人、あそこに立ってる人。髪が長くて、ウエットスーツを上半身だけ脱いでる人。」
「おー、あの人か。確かに美人だしスタイル抜群だな。あんなに美人だったら彼氏いそうだな。」
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