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「…富士急のお化け屋敷…超怖ぇ…!」
「めっちゃ走った…部活より疲れた…」
「休憩しよーよあいき、疲れたー」
「それな、大地なんて途中で脱走したかんな?」
「いやいや、あれ人間の入るところじゃないって」
「今11時半かー、軽く飯食ったら観覧車乗ってキスしてるリア充探そ!」
「何それ虚し」
「そんなこと言うなってあいきー」
「…あいき、俺と一緒に乗ろーぜ!」
「え、俺は…」
「いいじゃんそれ、じゃ大地は俺と乗ろー」
「おーいいよー」
「…分かった。行くぞ宇野」
好きだって言いたい
俺はお前が好きなんだって…
告白のためにこんなに頑張らないといけないなんて馬鹿みたいだ
「次のお客様どうぞー!」
「乗ろーぜ宇野」
分かってる。お前の好きな人は陽介だ
「ね、あいき」
もしも、なんて考えない。お前の陽介に対する愛をその口から聞いてきたんだから
「なに?」
それでも言いたいんだ
お前が陽介に告白したいように、俺もお前に告白したいんだ
困らせるって分かってる
でも、俺ってやっぱり良い人じゃないから
「聞いてほしいことがあるんだ」
絶対に手放しで幸せになんてさせない
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