14人が本棚に入れています
本棚に追加
ごめん
「何言って…お前は陽介が好きなんだろ!憐れみなんか…!」
「でも、宇野も好きだ。…お前と付き合うのが正しいかは分かんない。でも、お前がそんなに辛そうなのは嫌だ」
「…お前は陽介と付き合うんだよ!俺は、お前に振られて、それでっ…」
「…好きだよ。俺と付き合ってよ、宇野」
「…ほんとに、俺でいいのか…?」
「うん」
「…絶対…後悔する」
「それでも、ここでお前を振ったら俺は後悔するから」
いつの間にか流てた涙を手で拭った
息を落ち着かせるように抱きしめた
恋じゃない
でも、これも紛れもなく愛だ
腕の中のこの人は、きっと俺しか救えない
俺が陽介に告白するのを諦めればいいだけだ
斜め下のゴンドラに、俺を見てる陽介がいた
ごめん、って
心のなかで言った
好きな人に告白するって言ったのに
俺はできなかったみたいだ
最初のコメントを投稿しよう!