シュレーディンガーの猫ちゃんたち

1/1
前へ
/8ページ
次へ

シュレーディンガーの猫ちゃんたち

言祝ぐわたし よくぞ、狭くも広くもない門をくぐり抜け生き延びた、猫よ、君に名前をつけよう 決めた、君の名前は、アパラチア 長い尻尾は河川のよう もう箱の中に入ることのないように 弔うわたし なにゆえ、その門をくぐること能わず それでも、猫よ、君に名前をつけよう よいか、おまえの名前は、ギモーヴ うなだれた青い姿のやわらかい 摘まれた花で梱包しよう 今日もどれだけ試された イマジナリーキャット 名前のない猫たちよ、ここへおいで 名前よりもチュールがほしい あげる、あげる さあ、おいで、ほら君は ノクト 大きな瞳 アンファンテリブル たそがれ色の肉球
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加