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「お前だって、俺の告白のリハーサル、寝たフリして聞いてただろうが。
……そういえば、本番はまだだったな」
誠孝は日子の手首をつかみ、
「今から言おうか」
と言ってくる。
ひーっ。
近いですーっ。
もう一度、あのセリフを聞くとか。
緊張するので、もういいですっ。
いやっ。
やっぱり聞きたいかもっ、とぐるぐる迷う日子の顔を見ていた誠孝は、
「やめた」
と言って手を離す。
ええーっ!?
と叫んだ日子を見て笑っていた。
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