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みんなで節子の家に泊まった日の夜遅く、ダイニングの椅子に登って、ポットからお茶をそそいでくれた小さな新太。
当時は新太が大きく見えていたし、頼りがいがあると思っていたが。
今思い返せば、そんな新太も幼く、ただ微笑ましい。
「にっ、日子~っ」
抱きついてこようとする新太を何処からともなく現れた誠孝が止めた。
二人で足を止めたのに気づいて、おばさんたちを振り切ってきてくれたようだ。
いつから聞いていたのか。
「より惚れさせてどうする」
と言って睨んできた。
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