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「会社で後輩にたくさんもらったんだ。
レモンゼリーを作ってみた。
そろそろできた頃だろう。
食べるか?」
誠孝は返事も聞かずに立ち上がる。
話題がそれたことにホッとしながら日子は言った。
「いつもの後輩さんですか?
いい人ですね~。
なにかお礼しなくちゃですね」
その一言が、最近、いつもなにかが不安な誠孝の、飛びすぎる妄想の引き金を引くことになるとも知らずに――。
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