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俺
「紫苑大丈夫か!?」
紫苑
『足と肩が……』
俺
「今降りるからもう少し待ってろ」
亀裂から飛び出ている木の根を使い
俺は降りていく
紫苑の元に着き
足と肩を見てみた
どうやら折れてはないようだ
俺
「こんな所に何故落ちた?」
紫苑
『足を滑らせちゃって……』
前日に雨が降っていた
そのせいで地面はもろくぬかるんでいる
そういえば
下見の時こんな亀裂あったか?
雨のせいでこの亀裂ができた?
と言う事はこの山の一部は土地が緩い?
だとすると早く下山しなくては……
スマホを見ると圏外
応援は呼べそうにない
紫苑は歩けそうもない
紫苑が持っていた鞄の中を見ると
登山道具が一式入っている
その中からロープを取り
紫苑を背負う
紫苑が落ちないようにロープでしっかりと俺の体に固定した
俺
「足と肩痛いかもしれんが少し我慢してくれ」
そう言うと俺は亀裂を這い上がり下山をする
無事に下山する事ができ
すぐ病院へと向かう
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