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「春瀬く…だ、め…もうこれ以上、は…っ」
変になりそう。
得体の知れない何かが下から込み上げて来る。この先、自分の体がどうなってしまうのか怖くてたまらない。
「我慢しないでイッていいよ」
「…ん…あぁぁっ!」
耳元に甘い声を落とされながら思いきり擦られると、プツンと何かが弾けた。沸き上がってくる感情が声となり全身が小刻みに震えている。
え…?なに、今の…
呆然として、高い天井を仰ぐのが精一杯だった。
「育子さんだけズルイ…」
上から降ってきた切ない声。
乱れた息遣いのまま目を向けるとスカイツリーの光に照らされた彼の顔は辛そうで、もう限界なのだと分かった。
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