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予定が詰まっている時こそ時間はあっという間に過ぎていくもの。
これからファッション誌関係者との打ち合わせが入っている。雑誌企画で使用する洋服をリースするのも大切な仕事の一つ。
「大木ちゃーん!今日も忙しそうねぇ」
急いでデスク周りを片付け、早歩きでプレスルームに移動していると後ろからポンッと肩を叩かれた。
振り向けば、そこには365日ハイテンションのデザイナー、ヒロさんの姿が。
「ヒロさん、お疲れ様です。今日も元気ですね」
「あったり前よ〜!あらっ、大木ちゃんってば新作のブラウス着てるじゃない!似合うわぁ」
ヒロさんの性別は男性。
けれど、見た目と中身は完全に女性だ。
明るい性格とハッキリした物言いが好きで、とても慕っている。
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