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それが発覚したのは昨日の打ち合わせのときだった。
プレスルームを訪れた宮本さんと菊池さんに彼を紹介しようとしていたら。
彼はすぐさま二人の手を取り、にこやかに握手を交わして「どうも、春瀬です。類って呼んでください」なんて軽く言ってのけた。
さらには宮本さんが身につけていたブレスレットを「可愛いですね」と褒めちぎり、菊池さんのネクタイを「どこで買ったんですか？」と聞きまくり、私は放心状態。
あとから聞けば、アメリカではこれが普通なんだそう。
日本のように名刺交換から始まるわけではなく、ラフに挨拶をしてスモールトークを交えながら仕事の話をするのが主流らしい。
うん、そうなんだね。
キミが育ったところではそれが常識なのは分かった。
でも、ここはジャパン！
幸い宮本さんと菊池さんは楽しそうにしてくれていたけれど、もし相手がお堅い人だったらどうなっていたことか。
すみませーん、この人海外育ちなんです〜。
日本のことまだよく分かってないんです〜。
で、通用するのか？いや、絶対しないな。
どこの業界にも頑固な人はいるものだ。
こういうノリを嫌う人だって多い。
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